
じゅんや氏は既に厨房に入っており、なにやらお菓子のようなものを焼いていた。
匙のかたちをしたクッキーだ。すかさずつまみ食い。うまい。
あれよという間に、スイカのスィーツが完成していた。
ココナッツのプリンとスイカのペーストが層になり、上には丸く刳り貫かれたスイカ球とレモンの焼いたのと匙クッキーがのっている。スイカのジュレという。
すかさず試食。じゅんや氏はいまいちかもと自信なさげだったが、意外にもうまかった。
ココナッツとスイカのハーモニーが絶妙である。そしてレモンのやいたのがうまさを演出していた。
既にじゅんや氏はピザの仕込みに移っていた。
鶏肉とウチのじゃがいもと人参などを使った照り焼き風のピザにするらしい。
これは絶対うまいだろう。
そうこうしているウチに、セッティングの時間がせまる。
じゅんや氏は料理に夢中で、準備を一人もくもくとする。
今回もTaguchiのスピーカーを田口さんにお借りした。
意外と時間がたつのが早くてんぱる。それ以降の写真を撮るのを忘れてしまった。
ライブがはじまる。
今回はガラス作家の島田さんの作品を用いさせてもらった。
グラスハープの緊張感のある響き、なつかしい音がしたガラスの風鈴。
夏の里山の朝から夜までの音の移り変わりを表現した。
セミが鳴き、夕立ちの雨が降り、涼しくなればヒグラシが鳴く。
風鈴の音が聞こえ、夜の虫の声がなく。
ライブが終わったあと、何人かのお客さんに、聴いていて昔のことを思い出したと涙してくれたといってくださった。
じゅんや氏のピアノの響きもさることながら、虫や風鈴の音が記憶とリンクしてくれたのかもしれない。
ライブの終わりに、スイカのジュレとピザをふるまう。
とても喜んでくださってよかった。
気がつけば念願だったいろのみカフェの形がそこにはあった。
とても充実した空間に満ちていた気がする。
今回このような素敵な企画をくださったRainy Dayの林下さん、作品を快く貸してくださった島田さん、素晴らしいスピーカーを貸して頂いたTaguchiの田口さん、そして足を運んでいただいたお客さん、友人に感謝いたします。
- 2011-08-06
- diary
- Rainy Day live report
- by yu